産後の骨盤が「開く」とは?骨盤で起きている変化を柔道整復師が解説【佐賀市 うちだ整骨院】
2026.08.30
産後の骨盤が「開く」とは?骨盤で起きている変化を柔道整復師が解説【佐賀市 うちだ整骨院】

「出産してから骨盤が開いた気がする」
「産後にお尻が大きくなった」
「ズボンが入らなくなった」
「骨盤が左右に広がったように感じる」
産後の女性からよく聞く悩みです。
インターネットでは「出産すると骨盤が開く」「産後6ヶ月以内に骨盤を締めないと戻らない」といった情報もあります。
しかし、「骨盤が開く」という言葉だけでは、実際に身体の中で何が起きているのか分かりにくいですよね。
そこで今回は、産後の骨盤について、骨盤を構成する関節や周囲の筋肉、姿勢の変化などを含めて分かりやすく解説します。
関連記事:
そもそも骨盤はどんな構造?
骨盤は1枚の骨ではありません。

主に左右の寛骨、仙骨などから構成され、背骨と下肢の間に位置しています。
骨盤には、
- 仙腸関節
- 恥骨結合
- 股関節
などが関係しています。
つまり、骨盤は「動かない硬い箱」のようなものではなく、身体の動きに合わせて周囲の関節や筋肉と協調しています。
特に産後を考える場合、骨盤そのものだけではなく、その周囲にある筋肉や靭帯、骨盤底筋、股関節なども重要です。
「骨盤が開く」=骨盤の骨が大きく広がる?

ここは誤解されやすいところです。
一般的に「骨盤が開いた」という表現が使われますが、実際の身体の変化を単純に「骨盤の骨が左右に大きく広がった」と考えるのは適切ではありません。
妊娠・出産に伴って、骨盤周辺の関節や靭帯、筋肉などには変化が生じます。
また、妊娠中から産後にかけて姿勢や身体の使い方も大きく変わります。
そのため、
「お尻が大きくなった」
「腰回りが広くなった」
「ズボンがきつい」
という変化が、すべて骨盤の骨そのものの変化だけで説明できるわけではありません。
妊娠中から骨盤周辺は変化している
産後の骨盤を理解するには、妊娠中から見る必要があります。
お腹が大きくなるにつれて身体の重心が変化します。
それに対応するため、姿勢も少しずつ変わります。
腰を反らせるような姿勢になったり、歩き方が変わったりすることがあります。
さらに、出産後は赤ちゃんを抱っこする生活が始まります。
そのため、妊娠中に変化した身体の使い方が、産後もそのまま残ってしまうことがあります。
「出産したら自然に全部元に戻る」と考えていると、産後の身体の変化を見逃してしまうことがあります。
産後は骨盤底筋にも注目

産後の骨盤を考えるうえで重要なのが骨盤底筋です。
骨盤底筋は、骨盤の底に位置する筋肉群です。
骨盤内の臓器を支えたり、排尿・排便などにも関係しています。
妊娠中は赤ちゃんの成長に伴って骨盤底にかかる負担も大きくなります。
さらに出産によって骨盤底周辺にも大きな負担がかかります。
そのため、産後に、
- 尿漏れ
- 骨盤周辺の違和感
- 力が入りにくい感覚
などを感じる方がいます。
うちだ整骨院では骨盤底筋を鍛える機器の『ルナコア』を導入しています。

ルナコアの事を詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
症状が強い場合や長く続く場合は、医療機関への相談も大切です。
産後のお尻が大きく見えるのはなぜ?
「産後、お尻が大きくなった」
という相談も非常に多いです。
これも骨盤だけが原因とは限りません。
例えば、
- 骨盤の傾き
- 反り腰
- お尻の筋肉の使い方
- 股関節の動き
- 肋骨と骨盤の位置関係
- 体脂肪
- 妊娠中からの姿勢変化
など、複数の要素が関係します。
そのため、体型を戻したい場合にも「骨盤を締めれば終わり」と考えるのではなく、身体全体を見ることが大切です。
産後の骨盤は「位置」だけではなく「動き」も重要
身体の状態を見るとき、「骨盤が右にズレています」「骨盤が歪んでいます」
という位置だけに注目しがちです。
しかし、実際には身体を動かしたときに、
- 左右差があるか
- 股関節がスムーズに動くか
- 立ったときにどちらへ体重をかけているか
- 歩くときに身体がどう動くか
- 腰や背中に余計な力が入っていないか
なども重要です。
つまり、産後の骨盤ケアでは、「骨盤がどこにあるか」だけでなく、「身体をどう使っているか」も確認する必要があります。
「骨盤は自然に戻るの?」という疑問

もちろん、産後の身体には自然な回復力があります。
そのため、時間の経過とともに身体が変化していくこともあります。
ただし、すべての人が同じように戻るわけではありません。
妊娠前の身体の状態、妊娠中の姿勢、出産方法、産後の生活、睡眠、抱っこや授乳など、さまざまな要素が関係します。
そのため、
「何もしなくても必ず元通り」とも、
「骨盤矯正をしなければ絶対に戻らない」とも言い切れません。
大切なのは、自分の身体の状態を知ることです。
こんな場合は一度身体を確認してみましょう

産後に、
□ 腰痛が続いている
□ 股関節が痛い
□ 恥骨周辺が痛い
□ 尿漏れがある
□ 歩くと身体が左右にブレる
□ 片側だけに痛みが出る
□ 抱っこすると腰がつらい
□ 反り腰になった
□ 下腹部が出てきた
□ 骨盤周辺が不安定に感じる
という場合は、単に「産後だから仕方ない」と我慢し続ける必要はありません。
まとめ
「産後の骨盤が開く」という表現はよく使われますが、実際には骨盤周辺の関節・靭帯・筋肉・骨盤底筋・姿勢など、さまざまな変化を総合的に考えることが重要です。
骨盤の状態を考えるときは、
骨盤だけを見るのではなく、身体全体の動きや生活習慣まで確認する。
これが産後の身体を考えるうえで大切なポイントです。
産後の骨盤がいつ頃まで変化するのか知りたい方は、親記事の
「産後の骨盤はいつ戻る?6ヶ月〜1年の変化と正しく整えるためのポイント」も合わせてご覧ください。
佐賀市のうちだ整骨院では、産前産後の施術を得意としており、骨盤だけではなく姿勢や身体の動きも確認しながら施術を行っています。
産前産後の身体について「これくらいで相談していいのかな?」と迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。
関連記事:
〒840-0033
佐賀県佐賀市光2-9-22
うちだ整骨院






